肩に水が溜まっている??

「膝に水が溜まる」多くの人が聞いたことがあるでしょうし、もしかしたら経験があるかもしれません。しかし、肩に水が溜まるということはあんまり馴染みがないと思います。

「水が溜まる」というのは
「もともと水が溜まっている組織の炎症が生じている状態」のことです。

その組織とは「滑液包」と呼ばれる場所で、読んで字のごとく、滑液をためている包です。
肩の場合だと、「肩峰下滑液包」と呼ばれる’肩の峰の下にある滑液包’で生じることが多くあります。また、膝の場合だと、膝関節全体を覆っている関節包の中にある滑液の炎症となります。


【滑液の役割】

では、なんのためにそんな液体が入った袋が必要なのでしょうか?
それは、摩擦や衝撃を緩衝するためのスペーサーとして必要なのです。
関節は蝶番のようにビタっと止まっているものではありません。骨と骨の間に隙間があり、そこを上手に動いているのです。特に、肩関節は「球関節」と言われ、いろいろな方向へ動ける自由度が高いです。その反面、不安定でズレやすいため、「滑液包」が緩衝してくれるというわけです。

しかし・・・それが過剰に押しつぶされたり剪断されたりすると、滑膜の肥厚や滑液の増殖などの炎症反応が起こります。それが「肩に水が溜まった状態」ということです。


【どうすればいい】

まずは「炎症」を落ち着かせることが重要です。局所の安静。それにつきます。

その後

「なぜ炎症が起きてしまったのか?」についての治療が必要になります。

肩関節は「五十肩」と言われるほど人間にとって馴染みのある痛みが出やすい部位です。馴染みがありすぎるせいで軽んじてしまう傾向があるのですが、しっかりと治療して再発を予防していく必要があります。具体的には

○姿勢の修正

○使い方(クセ)の修正

○肩関節の位置関係の修正

が重要になります。


「肩に水が溜まる」「膝に水が溜まる」などありますが、基本的にはそこに負荷がかかって炎症が生じている状態です。炎症が落ち着けば水は自然と吸収されていきます。まずは炎症をとるために安静にしましょう。

もし原因が突発的なもの(滅多にない重いものを持ち上げる作業を繰り返した)などであれば、炎症が落ち着けば再発することはないでしょう。しかし、普段の生活で急になってしまったであれば話は別です。それを身体からのアラームとして受け取り、しっかりコンディショニングできるようにしましょう。