サルコペニアを予防するには

「サルコペニア」という言葉をご存知でしょうか?
サルコペニアとは、

「進行性・全身性に見られる筋肉量減少と筋力低下」であり、

身体機能障害、QOL(生活の質)の低下、死のリスクを伴うものです。

特に、高齢者を対象に使われますが、疾患や、経済的な問題からなる人もいます。
そのため、原因として以下の2つが挙げられます。

1:加齢

2:その他 (活動・栄養・疾患)


【加齢によるサルコペニア】

加齢によるサルコペニアは色々な要素が関与します。特徴としては、

「成長ホルモンや性ホルモンの同化促進ホルモンの低下」

が挙げられます。

同化促進ホルモンが低下すると、炎症性のサイトカインが増加します。この「炎症性サイトカイン」というのが厄介なのです。
その中の、インターロイキン6(IL-6)はタンパク質分解酵素を放出します。つまり「筋肉」が分解され続けてしまうということです。


【その他】

活動:
不活動・安静臥床などにより、筋肉が廃用性に萎縮してしまいます。安静にしていると、筋肉量は1日に約0.5〜4.2%も減少すると言われています。そのため、不要な安静を避けることが重要です。よく、

「転ぶのが怖いから動くなと子供に言われた」

などと聞きますが、実際は動かないリスクの方が高いです

栄養:
エネルギー摂取量<エネルギー消費量 となると栄養不良になる(・・・と言われています)
栄養不良状態となると、肝臓のグリコーゲンが枯渇するので、筋肉を分解することで糖原生アミノ酸からグルコースを合成します。そのため、筋肉量が減少していくということになります。

疾患:
病気から「悪液質」となると筋肉が減少します。

悪液質は、併存疾患に関連する複雑な代謝症候群で筋肉の喪失が特徴です。
臨床的な特徴として、

成人の体重減少

小児の成長障害

です。
ガンで有名ですが、慢性感染症・膠原病・慢性心不全・慢性腎不全・慢性呼吸不全・慢性肝不全 からもなります。


【対策】

ズバリ、「適度な運動」です。

「運動」というと炎症症状を助長するようですが、実は、運動により炎症は治まります。

 

運動には、抗炎症作用があり、慢性炎症を改善することができます。要は、炎症性サイトカインの活動を抗炎症性サイトカインが抑え、

筋蛋白分解の抑制

筋蛋白合成の増加

男性ホルモンの増加による筋蛋白合成の増加 が生じます。

なんだかんだ、「運動」ってすごいですね