神経障害性疼痛

ちょっと前からCMでも話題になっている

「神経障害性疼痛」

今までの「痛み」と何が違うのでしょうか?


一般的な痛みは「侵害受容性疼痛」と呼ばれ、怪我や外傷など明らかな誘引がわかっている炎症症状です。
一方「神経障害性疼痛」とは何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みです。
例えば、帯状疱疹が治った後の長引く痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、坐骨神経痛、また脳卒中や脊髄損傷による痛みなどがあります。

明らかな原因がわからず、痛みが長引く場合は、神経が障害されている「神経障害性疼痛」である可能性があります。


神経障害性疼痛は、市販の鎮痛薬ではほとんど効果が得られない痛みです。原因である炎症がないので消炎鎮痛剤は効果がないということですね。
痛みの種類を見分けることは大変難しいことですが、神経障害性疼痛にはいくつかの特徴的な症状を訴えることがわかっています。

  • 痛みが長期間続いている
  • しびれ感を伴う痛みを感じる
  • 発作のように強い痛みが、短い間隔で襲ってくる
  • 普段は何でもない程度の刺激に対して、強い痛みを感じる
  • 少しの痛みが、とてもひどい痛みに感じる
  • 針で刺したような鋭い痛みを感じる
  • 電気が走るような痛みを感じる
  • 感覚が鈍くなる、なくなる

これらの症状に当てはまる場合は、「神経障害性疼痛」かもしれないので、医療機関を受診するようにしましょう。


薬として「リリカ」が処方されることが多くあります。

NSAIDsやステロイド剤とは異なり、「神経障害性疼痛」に特化した薬となります。
リリカは、
神経の中に流れている痛みなどの感覚を伝達する物質を、神経細胞間に痛みを伝達するのをブロックする(カルシウムを遮断)することで痛みを抑制するようです。

副作用が強いので、必ず使用用量を守りましょう。

痛み止めの副作用って?NSAIDsの1

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)とは、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称です。
要は、ステロイドではない抗炎症薬です。

NSAIDsと言われると良くわからないと思いますが、
バファリン
ロキソニン
ボルタレン
イブ
セデス

などです。
あぁ〜!といった感じで、かなり馴染みのある薬ではないでしょうか?

ごくごく一般的な薬で、何の気兼ねもなく飲んでいる人が多いと思います。
ロキソニンに至っては、常にバックに入っている友人もいます。

しかし、不耐症(過敏症)の方も実は多く存在します。


不耐症の人がNSAIDsを取るとどうなるか?
その過敏症状により、
「喘息型」と「蕁麻疹型」の2つに分けられます。

「喘息型」
ベースに喘息を持っていない人には生じないのですが、
喘息患者の10%程度には生じるようです。そのため、痛み止めを飲み始めてから喘息症状が出たり、鼻水などの風邪症状が悪化したという場合には注意が必要です。

「蕁麻疹型」
皮膚に盛り上がったかゆみをともなう蕁麻疹、もしくは唇や眼瞼(まぶた)、顔面が膨らんでしまう(血管浮腫と呼びます)副作用があった場合、痛み止めによる蕁麻疹・血管浮腫の可能性があります。これも慢性蕁麻疹の人の20-30%の人に見られているようで、かなりの割合で生じています。


「痛み」はかなり不快な刺激なので、とはいっても服薬すると思います。
そこで、作用機序をおさらいしましょう。

NSAIDsは痛みの原因と言われるプロスタグランジンの分泌を抑えること(シクロオキシキナーゼという酵素を阻害する)で作用しています。プロスタグランジンには

1) 知覚神経を過敏にして痛みを起こさせる
2) 血管を拡げる
3) 発熱を促す
4) 交感神経の働きを抑制する

という作用があります。

そのため、プロスタグランジンを抑えることは、
血管収縮・交感神経の活動亢進にもつながります。

それらが原因で痛みが出ている人の場合は「痛み止めが効かない」ということになります。