7つの身体意識

身体意識には大きく分けて7つの意識があります。
それぞれ、身体を作る上・姿勢を作る上・動作を作る上で重要であり、
その意識が正確にも表出してきます。


1:センター

「軸」や「正中線」と呼ばれるもので、身体の中心を上から下へまっすぐに貫いています。重力線と同様です。センターの意識がしっかりしていると、重力に対して抗する力が自然と生まれます。そのため、「スッと立って、動いている」という印象が生まれます。身体の中心がしっかりと意識できているので、左右のバランスが良くなり、回転する際の軸が生まれます。もっとも基本的で重要な意識です。
センターの意識が低いと、高齢者のような姿勢となります。頭が天へ向かって「スッと」はならず、地面に引っ張れて潰れているような…一歩一歩踏みしめながら歩くような印象です。またふさぎがちになりやすくなります。


2:下丹田

「丹田」と良く言われる身体意識です。臍のやや下の身体意識であり、下半身が落ち着き安定する、肝が据わるといった効果があります。横隔膜や大腰筋の部位になるので、呼吸が落ち着き、体幹と下肢の接続が安定するというわけです。下丹田が欠乏してしまうと、下での安定がなくなるので、ふわふわした感じになり、頭に血が上りやすくなります。


3:中丹田

胸の中心からやや下の身体感覚であり、「胸を叩く」際に叩く部位です。中丹田の意識が向上すると、積極的・情熱的になりいわゆる「熱い人・エネルギッシュな人」となります。


4:リバース

自分からほかの人・物に対してかける放物線状の身体意識です。
人を好きになりやすく、人からも好かれやすい、「人ったらし」のような存在にになります。周囲とのコミュニケーションが上手でまとめるのが上手な人に多い身体意識です。
子供に物を渡す時の「はい・どーぞ」のイメージの軌道です。


5:ベスト

タンクトップを着たときのラインのイメージです。要は肩のイメージが、「肩関節」か、「肩甲骨」かの違いです。肩甲骨からイメージできていると、体幹をしっかり使って上肢の動作ができるため、上肢が長く使えたり、支えていても疲れづらかったりします。余計な力が入らないので、肩こりともおさらばですね。


6:裏転子

お尻から、膝までの中間くらいまで伸びる身体意識です。お尻からハムストリングスまでが活性化するため、立つ・歩く時など、身体を前へ前へ持っていくことができます。多いのは、太ももの前の筋肉を使ってしまい、ブレーキをかけながら動作をしてしまう人ですが、それとは逆に、常にアクセルをかけながら動作ができるようになります。


7:レーザー

身体(仙骨〉から一直線に人や物へ向かう身体意識です。動作時の「照準」となるので、歩くや走る・泳ぐといった際のガイドラインとなり、身体を安定させます。また、目標に対してまっすぐに進むという効果もあるので、ぶれることがなく安定した性格となります。逆に強すぎると「とっつきづらい」ということもあるようです。


ここまで7つの身体意識をお話ししました。身体の健康でいうと、

1:センター
2:下丹田
5:ベスト

が大切かなと思います。

まずは意識しやすい「センター」から練習してみましょう。

天から地へまっすぐ伸びているものを見ながら、投射すると意識しやすくなります。正確にやるなら、紐をつけた重錘を垂らして、毎朝確認するとgoodです。

身体意識を鍛える

身体意識といえば、「高岡英夫」先生の著書が有名です。
読んでいても、

「あ〜なるほど」「確かにそうだよなぁ」という点が多々あります。

「身体意識」というのは、「人間の意識」と言われています。
「軸」・「体軸」・「センター」・「丹田」と言われる部位のことです。
解剖学的な構造上、何か存在するわけではありませんが、身体を舞台にして存在する「意識」と考えられます。


「身体のガイドライン」

その身体意識を「7つの極意」として分類しています。
つまり「身体をコントロールするためのガイドラインが7つある」
ということです。

例えば、武道などでいう「軸」のように
「全身を天地方向に貫いている一直線状の意識」
が身体中に作られるとどうなるでしょう?

その意識がガイドラインとなるので、頭の先から足底部までまっすぐに立てるようになります。さらに、左右差を意識することができるので、
「片方の肩が下がっている」や「歩くときの歩幅が異なる」などに注意がむきやすくなります。
このように、姿勢を作る、動作を作る中で、身体の作り方のガイドラインとして、「7つの極意」(武道でいう「軸」はその一つ)で分類しているというわけです。

このように、身体意識が存在することで身体の動きを助け、身体自身をより精度の高いものに変えることが可能です。
「筋力があるわけじゃないけど、運動能力の高い人」とかいますよね?逆に「筋力だけの人」とか・・・

身体意識を高めることは、「身体を正確に効率的に動かせる」ということです。
以前、タレントの「武井壮」さんがテレビ番組で言っていたことがわかりやすいのですが、

「野球をやっていた頃(8歳くらいと言っていたかな?)、毎回バッティングでホームランを打てないのが不思議だった。よくよく考えると、毎回バッティングの際のバットの軌道が正確でないと。なぜか?で身体の動きが正確でないんだ!!と気づいたらしいです。
これを小学生のうちに気づくとは天才かと・・・
で、目を瞑って、正確に手を動かす練習(眼の前90度と思われるところまで手を上げて、目を開けてチェック)や、手を後ろに回して、ボールを背中越しに投げ、前でキャッチする、などの練習から行ったようです。要は身体を思った通りに動かす練習ですね。

実は、思いの他、身体は正確に動かせません。また、姿勢は思っている姿勢とは異なります。自分の身体はコントロールしきれていない状態なのです。

それをコントロールするためのヒントが「7つの極意」になります。

身体感覚・身体図式・身体イメージ

「身体感覚」
「身体図式」
「身体イメージ」

全て似たような言葉ですが、意味が異なります。

大雑把に分けて、
「身体感覚」と「身体図式・身体イメージ」でしょうか?


「身体感覚」:私が提唱しました・・・という人が何人かいるのですが、「視覚」ではなく、身体全体からの感覚
触覚だけでなく、なんとなくの感じです。視覚で確認していなくても、誰かに見られていると見られている感覚がしたり、触れていないけど身体のそばに何かを持ってこられるとそれを感じたり・・・

身体の敏感な知覚−認知に近いでしょうか?
入力に対する表現ですね。


「身体図式・身体イメージは」神経学者が提唱しています。

「身体図式」:1911年にイギリスの神経学者であるSie Henry HeadとGordon Holnesによって提唱されています。

定義「自分の身体の動きや姿勢を制御する際にダイナミックに働く無意識のプロセス」となっています
身体図式とは、脳(前頭−頭頂連間)にある機能局在です。
体性感覚情報や、背側経路からの視覚情報、運動野からの遠心性コピー(運動の指令が筋肉へいくのですが、それのコピーが脳へ行きます)により脳に作られた自分の身体 というとわかりやすいかもしれません。頭の中にいるもう一人の自分(精巧なフィギュア)を無意識で作り出しているわけです

 

「身体イメージ」はアメリカ人の神経学者であるPaull Schilderが1935年に導入した用語です。

定義「自分自身の身体について意識的にもつ表象」

つまり「自分はこうあるはずだ」というイメージですね。体型とか・・・

 

身体図式は現実
身体イメージは理想です。

人間は社会的な理想と現実とのギャップで悩まされるだけでなく、
自身の身体図式・身体イメージとのギャップでも悩まされ、それが痛みや感覚異常につながってしまいます。


「瞑想のすヽめ」

瞑想は自分の内面と向き合うのにとても適しています。
時々は目を瞑っってゆっくりと呼吸をするようにしましょう。