股関節インピンジメント

インピンジメントとは「衝突」「挟み込み」という意味があり、股関節イピンジメントというと、股関節の特に前面部での軟部組織の挟み込みによる障害です。「インピンジメント」というと「肩関節」が有名ですが、股関節にも生じます。


【病態】

股関節の障害というのは意外と多く、人口の15%にも上ると言われています。股関節インピンジメント症候群「FAI」は股関節炎や股関節関節唇損傷になる前駆症状と言われているため、気がついたら対応が必要です。
FAIは3つに分類され

カムタイプ:大腿骨側の形態異常

ピンサータイプ:寛骨臼側の形態異常

混合タイプ:カムとピンサーの混合

となっています。

個人的には「分類」というのはあまり好きではないのですが、要は関節の構造的な問題が生じているため、インピンジメントがしやすいということなのですが・・・「構造的な問題がなくてもインピンジメントする人もいる」ので分類が嫌いなのです。個人的には、インピンジメントが構造的な問題を作っているとも考えています。

つまり、「関節の動き方が悪いために障害を呈する」のが問題であり、その原因が構図的な場合もあるでしょうが、その人の「使い方」の場合もあるのです。


【増悪因子】

関節周囲の軟部組織の挟み込みなので、増悪因子としては、

・深い屈曲(しゃがみこみやヤンキー座り)

・内旋(大腿骨が骨盤に対して内側へねじれる動作、例えば患側へのターンや、患側を軸にしたキック)

・お姉さん座り

つまり、関節の適合性が高まる(関節の遊びがなくなる姿勢)で症状が出現しやすくなります。私のクライアントさんだと、ゴルフをやっている方が最も多いです。


【不安定性との兼ね合い】

まだブログには書いていない(と思います)が、関節変形の最も大きな要因として「関節の不安定性」があると私は考えています。関節が安定しなくなり、微細なズレを繰り返すことで周囲の固有受容器機能を低下させていき、ズレに対しての反応が遅延していきます。それを繰り返すことで、動作や荷重時の関節のズレが大きくなっていき、関節包や関節唇、靭帯損傷を伴って、軟骨の変形が進んでいってしまいます。

そのため、骨形態上、適合性が悪い人は少しでも適合性がいい状態にしようと、姿勢を変えていきます。

例えば、股関節の臼蓋形成不全がある人だと、骨盤を前傾させて股関節の被覆を高めるといったように姿勢・動作を変えていきます。

さて、

すると

インピンジメント と 不安定性 の兼ね合いが必要となってきます。

ここの調整が難しいのですが、

骨盤底筋群

股関節外旋筋

腸骨筋

小臀筋

らをコアスタビリティを高めながらバランスよくトレーニングしていく必要があります。


【筋力】

筋肉はあればいいというわけではありません。

身体をコントロールするのに必要ですが、筋同士のバランスと固有受容器との協調性が重要となります。ボディビルダーだからといって、健康ではないですよね・・・


最近、股関節インピンジメントFAIは話題になることが多いですが、もちろん昔からある症状で、股関節・肩関節に限ったことではありません。

「身体をスムーズに優雅に動かす」

「身体の動かし方を知る」

ということが非常に重要となります

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