運動不足と肥満による慢性炎症が死を招く パート1

「炎症」は免疫系の重要な機能です。
「組織の修復のための炎症」というとイメージがつきやすいのですが、その炎症はあくまで急性期の短期間のものとなります。

「炎症」の定義は
’傷害あるいは感染に対する組織の局所的な反応’ となっています。

急性の感染や傷害に反応して、免疫系は免疫細胞を劇的に増加させて、タンパク質を作り出すことで反応します。
慢性炎症というのは、その急性の状態まではいかないが、正常よりも高い値でCRPなどのタンパク質が血漿中に慢性的に存在するという状態です。


「炎症とアテローム性動脈硬化症」

アテローム性動脈硬化症とは、動脈の内側に粥状(アテローム性)の隆起(プラーク)が発生する疾患です。それにより、血管の内径を狭めることで血流障害を起こします。アテローム発生は傷ついた血管内における脂肪の蓄積のためと考えられてきましたが、現在では「炎症免疫活動の結果」として捉えられています。そのため、慢性炎症が動脈硬化の主要なリスクとして捉えられています。動脈硬化は、脳に栄養を送る血管でも、心臓血管でも、もちろん四肢への血管でも起こり得ます。


「炎症と代謝性疾患(糖尿病など)」

糖尿病というと「インスリン抵抗性の増大」だが、炎症はインスリン抵抗性を生じされる重要な因子となっている。
血糖値が食後に上昇するにつれ、インスリンを作り出す膵臓の細胞が刺激され、インスリンを産生して血中に放出します。それらを、なんだかんだありまして・・・濃度勾配の下方となる筋・脂肪の細胞(筋が約80%とほとんど)にブドウ糖を取り込むことになります。
炎症は、この伝達プロセスを妨げ、筋肉へのブドウ糖取り込みを阻害してしまいます。


ここまでで、血管系の疾患、糖尿病が慢性炎症により生じやすくなっているのがわかると思います。そして、この慢性炎症というのが、「運動不足」「肥満」によりさらに慢性化してしまうことが問題となります。

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