認知症の兆候と運動による効果

よく「認知症」と「物忘れ」が混同されます。
よく比較されますが、特徴的なものは、

・「重要な」出来事を覚えていない

・単語が思いつかないことは誰でもあるが、「誤った単語」で代用することがある

・物の置き場所を間違えることは誰でもあるが、「不適切な場所」で見つかる

・明らかな理由なしに突然気分が変わる

などでしょうか。
その他さまざまな症状が同時多発的に生じる場合もあれば、一つだけ突出して障害されることもあるようです。


【コミュニケーション方法】

コミュニケーションは大きく

・言語コミュニケーション

・非言語コミュニケーション

があります。
これも、どちらかの症状が強く現れる場合が多いので、症状の弱い方のコミュニケーション方法を使い、お互いの信頼関係を気づいていく必要があります。「約束を違えた」や「言った言っていない」の論争は、お互い本気なだけにお互いの信頼関係をひどく損なってしまいます。「認知症」の方とのコミュニケーションは「信頼関係」が非常に大切なので、特に親族など手をかけなければならない人から「信頼される人」となるようにする必要があります。


【運動の効用】

前回記載しましたが、性ホルモンが認知症の予防に非常に重要です。性ホルモンを出すには、運動が非常に大切です。特に定期的に運動を行なっていると効果も高いようです。

また、認知症と高い相関があるリスクの「心臓血管系」の状態を運動は改善することができます。さらに、神経の可塑性も促進できるので、認知症対策として、認知症の進行予防として「運動」は有効と考えられています。WHOは運動がもたらす利益の中に

「心の健康と気分の改善」

「日常活動能力と転倒防止能力の向上」

そして先述した「心臓血管系疾患のリスク低減」

を挙げています。

運動をしっかり続ける。続けられるようにサポートできるかできないかは、その後のQOL(quality of life 生活の質)を大きく左右します。

どんな人にも「運動」は重要なのですね!

でわでは

認知症とそのリスク

現在、日本では超高齢化社会が進んでいます。
そうなると、内科的・整形外科的な疾患も問題になってきますが、当然「認知症」も大きな問題となってきております。

認知症は、加齢とともに発症する可能性が上昇し、65歳以後は5年ごとになんと倍増するという研究報告があり、82歳を越えると約50%がなんらかのタイプの認知症を有していると言われています。

認知症は、認知能力と実行機能の進行性の低下であり、これが進行性の社会的・機能的障害をもたらして自立性を喪失させてしまいます。
タイプとしてはアルツハイマー型認知症と血管性認知症で9割を占めております。そして、大多数は不可逆性の進行性疾患です。

認知症の進行を管理することが推奨されており(アルツハイマー病協会)

・利用可能な治療選択肢を適切に利用する

・共存疾患を管理する

・健康管理専門職同士で協調してケアを行う

・活動やディケアプログラムに積極的に参加させる

・支援団体及びその他の支援サービスに参加させる

ということを積極的に行うように呼びかけています。


【危険因子】

ホルモンの影響が多く関与していると言われており、特に女性の場合はエストロゲンが非常に重要と言われております。研究によるとエストロゲンは認知障害を招くような加齢に伴う変化から脳を保護する可能性があり、ホルモン補充療法は認知症へのリスクを大きく低下させると考えられています。

肥満・高血圧・高コレステロールを伴う心臓血管系疾患と糖尿病は、血管性認知症とアルツハイマー型認知症に関連します。認知症のリスクは脳への血流量が不十分になる末梢動脈疾患において最も高いことが判明しています。血液と酸素は脳の養分なので注意が必要です。