マイクロフラクチャー手術

「マイクロフラクチャー手術」とは

1980年代に「骨髄刺激法」として紹介された術式。特にアメリカで多いようで、軟骨損傷が認められた患者15万〜20万のうち、約6万人がマイクロフラクチャー手術を受けるようです。


「利点」

単純で比較的安価な一期的手術。何と言っても、他からの移植の必要がないのがいい。その場で線維軟骨を作り、移植提供部位に障害を起こすリスクがない


「方法」

まずは損傷した関節面を除去、きれいにします。そして、小型のドリルで緻密骨に微小な穴(この行為がマイクロフラクチャーといわれる所以)を開ける。穴を開けることにより、間葉系幹細胞、成長因子及び治療作用のあるたんぱく質を含んだ骨髄が損傷部位に漏れ出して血餅を形成。その後、主にⅠ型コラーゲンからなる線維軟骨組織がその部位に再構築される。


*問題点

作られる「線維軟骨」は硝子軟骨に比べて剛性が高い。そのため、剪断力や圧縮力の機械的ストレスに耐える能力は硝子軟骨より劣る。そのため、新たに形成された組織の損傷を引き起こす恐れがある。


そもそも
「関節軟骨」とは

硝子軟骨が関節軟骨を構成し、滑膜関節の関節面に存在する。極めて強靭で柔軟性に富む結合組織。成分は、軟骨細胞、プロテオグリカン、水分、Ⅱ型コラーゲン線維などである。
代謝的に、軟骨は比較的不活発であり、成長が非常に遅い。また、血管がないため、軟骨の治癒と修復には、そのための物質が受傷部位まで拡散、または移動しなくてはならない。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です